2012年
5月
11日
金
10代の女の子たちは食べることで自分が抱えている問題を忘れようとしがちだ。しかし、ハーバード大学における新しい調査によれば、鬱状態の10代女子はそうではない同世代女子より食べ過ぎる傾向が2倍も強いことがわかった。これは、その逆も真で、鬱状態になると食べ過ぎる傾向があることもわかった。
ハーバード大学医学部とハーバード大学公衆衛生学のアリソン・フィールド氏によると「過食し始める10代の女子はそうではない同世代の女子よりも2倍鬱状態になっていることが分かった。これはその逆も言えて、鬱状態になっているとそうではない女子よりも2倍過食し始めることもわかった」
同氏は、サインを見逃さないことが大事だと続けている。
「小児科医や家庭医は、どのように食べているかなどとても基本的な質問を患者にすることで過食や鬱状態をスクリーニングできると考える」
出典: the nationwide Growing Up Today Study/the Journal of Adolescent Health
2012年
5月
10日
木
ペンシルバニア州立大学の研究者たちの調査で運動と感情につながりがあることがわかった。ペンシルバニア州立大学では、学部生たちに日々の運動の記録と、その日どういう気分だったかを8日間連続で記録させた。その結果、スポーツをするなどよく体を動かしている学生は、そうではない学生と比べて気分がよく、情緒的にも安定していることが分かった。また、運動の内容の激しさやむずかしさには関係なく、ふだんよりも多く体を動かしたときのほうが気分もよく、情緒的にも安定していることもわかった。
ペンシルバニア州立大学のデイヴィッド・コンロイ教授は語る。
「調査の結果、我々は皆、日ごろ行っていると自分で考えている運動量よりも少し多めに運動するとよい。そうすることで、運動量が増えるだけでなく、将来的に健康な体を作ることにつながる」
出典: the Journal of Sports and Exercise Psychology
2012年
5月
03日
木
元俳優の押尾学が使用し、相手が亡くなったことでも知られるエクスタシー(MDMA)は、麻薬及び向精神薬取締法によって規制されている薬物だが、いまだに一部の若者の間では根強い人気がある。したがって、10代20代で妊娠する女性のなかにも、使用者はいるわけだが、薬物使用が胎児に与える影響について研究している、アメリカ・クリーブランド市にあるケースウエスタンリザーブ大学医学部のリン・シンガー氏はこう指摘している。
「英国在住の、MDMAを使用していた妊婦96人と、その子どもを誕生時と生後4か月のときに調べたところ、MDMAを頻繁に使用していた妊婦の産んだ子どもたちは協応動作やバランスなどといった通常の発達段階に遅れがあることがわかった。現状で確実に言えることは、MDMAを使用していた人が妊娠すると、胎児に悪影響があり、発達に遅れが出るということだ」
出典: the journal Neurotoxicology and Teratology