米国・オハイオ州クリーブランドにあるケースウエスタンリザーブ大学のアリソン・ウェベル研究員がこのたび、病気を持つ人が動物を飼うことについて、どういうメリットがあるか報告した。
ウェベル研究員はHIVを持つ女性576人を12のグループ(一つのグループに48人ずつ)に分けて調査。それぞれのグループは平均年齢42歳で、全員HIVを持っている患者たちだ。
その調査によれば、病気のコントロールが一番うまくいったのは、動物を飼った一群だったのである。
「ペットに毎日餌を与え、散歩に連れて行くというようなルーティンワーク、あるいは外出してもペットのいる家に戻るなど、ペットを飼うことで責任が生まれ、それらが自らの健康を管理しようとする姿勢や意欲につながると思われる」
ウェベル研究員によれば、これはなにもHIVを持つ女性に限ったことではなく、ほかの慢性疾患を持つ人たちにも共通すると考えられる。
出典:the journal Women’s Health Issues(supported by the National Institutes of Health)