脳の中の海馬は記憶や学習、ストレスホルモンに関わる重要な場所だということが知られている。最新の研究で、7歳から10歳の子どもの養育環境が、直接的に海馬の成長に関係することがわかった。
子どもと保護者は支援を必要とする、少しストレスのかかる作業をしているところを録画されている。この研究の責任者であるジョアン・ルビーワシントン大学精神科教授は語る。
「私たちは子どもが保護者から与えられる養育の状況や環境についてもっと注意を払わなければならない。子どもにとって養育状況や環境が大事であることは史実を通して私たちは直観的に知っているが、この研究によって、社会適応のできる人間を育てていくうえでそれらがいかに重要か確認できた」
出典:the Proceedings of the National Academy of Science Early Edition